髪をきれいに保つにはブラッシングが必要だと思っている人が多いですよね。私もそのうちの一人です。頭のてっぺんから毛先までブラシが滑らかに通るまでとかすと髪がきれいになったと思い込んでいました。
ブラッシングはしないほうがいいのでしょうか? 結論はブラッシングの仕方によっては、髪や頭皮にダメージを与えてしまうということです。
ここでは正しいブラッシング方法と効果を解説していきます。
Contents
間違ったブラッシングはしないほうがいい!
なぜ、間違ったブラッシングはしないほうがいいのでしょうか。理由は以下の通りです。
理由① 頭皮を傷つける
理由② 髪にダメージを与える 理由③ 湿疹や痛みがある時、症状が悪化する |
驚いたことに、ブラッシングの仕方を間違えるだけで、頭皮を傷つけたり、髪にダメージを与えたりすることがわかりました。
理由①頭皮を傷つける
血行促進のためにブラシを強く当てて擦ると頭皮を傷つけます。
血行をよくするためにブラシで擦っていると髪にもいいと思っている人は多いと思います。私もその一人でした。ブラシで強くこすると気持ちがいいので、ついつい習慣のようにやってしまっていましった。しかしそれは頭皮を傷つける原因となるものです。
必要以上にブラシを頭皮に擦ったり、髪を強く引っ張ることはやめましょう。
理由②髪にダメージを与える
濡れた髪にブラッシングをすると髪にダメージを与えます。
髪は濡れるとキューティクルが開きます。キューティクルは外からの刺激が髪の内部にダイレクトに伝わらないように守ったり、髪に含まれる水分や栄養を閉じ込めたりする働きをもっています。そのため、その大事な守りがない状態でブラッシングをすると、キューティクルが開いた無防備な髪にダメージを与えてしまいます。
また、寝ぐせなどで絡まった髪を無理にとかすと、枝毛や切れ毛の原因となります。
絡まった髪を無理矢理とかすと、髪に強い刺激が加わるからです。
私は朝シャワーをあびる時間がない時が多いので、いつも朝は寝ぐせとの戦いです。朝時間もないので、ブラシで無理矢理とかすことも多かったです。絡まったところをとかすにしても、無理矢理強くとかさないことが大切になってきます。
理由③傷口や湿疹の症状が悪化する
頭皮に傷口や湿疹がある時にブラッシングをすると、症状が悪化します。
湿疹や痛みは、早く治すためには、触れずにそっとしておくことが大切ですが、ブラッシングが当たることで、刺激を与えてしまうからです。
また、汚れたブラシを使うことで症状が悪化します。
汚れたブラシについているカビや菌が傷口や湿疹に付着してしてしまうからです。
ブラシは定期的に洗ったり、取り替えたりする必要があります。
正しいブラッシングのやり方
髪や頭皮にいいと思い込んで今までしていたブラッシングの仕方が、実は逆効果だったということは本当に避けたいですよね。正しいブラッシングのやり方を知っておくで地肌や髪を健康に保つことができます。正しいブラッシングのやり方は以下の通りです。
順番 | 正しいブラッシングのやり方 | 理由 |
① | 毛先をとかしてから根元へ | 根元から毛先に一気にとかすと絡まったところで力が加わり、切れたり痛んだりします。毛先の絡まったところをブラシや手で優しくほぐしてから、根元から毛先へキューティクルに沿って優しくブラッシングします。 |
② | 髪の内側を上から下に優しくとかす | 髪の内側は肌と直接当たる部分で皮脂などの汚れが付きやすいところです。外側からのブラッシングだけだと内側にとどかないので、内側をとかす必要があります。優しくとかすのがポイントとなります。 |
③ | 髪の外側を上から下に優しくとかす | 最後に外側をとかしますが、ここでも優しくとかすこと重要なポイントとなります。強くブラッシングをすると摩擦がおこり、髪や頭皮にダメージを与えることになります。ブラシの強さだけでなく、肌にあたる角度も変えて、頭皮に刺激がいかないように気を付けます。 |
ブラッシングの効果
正しいやり方でブラッシングをすると、以下の効果があります。
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このような効果を期待して今までブラッシングをしてきましたが、やり方が間違っていたため、あまり得られない効果でした。正しいブラッシング方法に変えて1週間試しました。前より、シャンプーの泡立ちがよくなった気がすることから、汚れが落とされているのかと思いました。またツヤが前よりもでている気がします。一つひとつ見ていきましょう。
頭皮の血行を良くする
頭皮に強すぎない適度な刺激を与えるブラッシングにより、頭皮の血行をよくし、美しい髪を育む毛母細胞に栄養を行き渡らせます。
ブラッシングの適度な刺激で、滞っていたヘアサイクルが正常な動きに戻り、傷んだ髪をもとに戻す効果があるからです。
髪の長い人は髪を持ち上げて、下から上へ適度な強さでブラッシングすることで、頭皮に続く血流を促進することができます。
髪の汚れを落とす
ブラッシングをくまなくすることで、髪についた汚れやほこりを落とすことができます。
昔は毎日髪を洗う習慣がなかったため、ブラッシングをすることで髪の汚れを取り除いていたくらいでした。
汚れが落ちるとシャンプーの泡だちもよくなり、洗髪時にさらにきれいに洗うことができるメリットもあります。
ツヤや潤いを与える
ブラッシングをすることで、髪にツヤや潤いを与えます。
ブラッシングによって、キューティクルが整うからです。
また、ブラッシングが、頭皮からでた余分な皮脂を全体に行き渡らせることにより、髪にツヤを与えることもあります。
ブラッシングをする注意点
ブラッシングをするときの注意点もいくつかあります。注意点のポイントを知っておくだけで、効果を十分に得られます。
注意点 | 備考 | |
① | ブラシは目的によって使い分ける | ブラシは用途によって使い分ける必要があります。シャンプー前はパドルブラシ、朝と夜は豚毛ブラシなど、用途によって使い分けるとより効果がでやすくなります。 |
② | 髪が濡れている時はしない | 髪が濡れているときはキューティクルが傷つくため、ブラッシングはNGです。どうしてもブラッシングをしたい場合はウエット用のパドルブラシを使うといいです。 |
③ | 頭皮に炎症や傷口があるときはしない | 頭皮のトラブルがあるときは、悪化してしまうため、やめた方がいいです。刺激を避け、改善してから再開しましょう。 |
④ | ブラッシングをやりすぎない | やりすぎは過度の刺激をあたえることになり、逆効果です。髪とブラシの間に摩擦が起きて、髪にダメージを与えるからです。 |
⑤ | ブラシはお手入れをする | ブラシはお手入れをして使いましょう。薄めたシャンプーにつけたり、ブラシにつまったほこりや髪の毛などは取り除きましょう。丸洗いできない素材のものは、ブラシクリーナーというものがあります。 |
(2024年4月9日調べ)
ブラッシングはしないほうがいいのかQ&A
正しい方法でブラッシングをすれば効果があるということですが、逆にブラッシングはしなかったらどうなる?という疑問もあります。以下の質問に答えていきます。
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髪をとかさないとどうなる?
髪をとかさないと、髪にツヤがなくなり、枝毛や切れ毛などが増えます。またシャンプーの効果が得られにくくなります。
髪をとかさないことで、髪を保護しているキューティクルを整えることができずに、ツヤがでにくくなるからです。また、髪が絡まったままで髪を結ったりするなどの力が加わると、枝毛や切れ毛などが増えるからです。
髪をとかさずに絡まったままシャンプーをすると、頭皮もしっかりと洗えなかったり、洗い残しがでたりします。また髪をとかさないと髪についた汚れやほこりなども落とせないので、シャンプが泡立ちにくくなり、効果が得られにくくなることもデメリットになります。
髪をブラッシングしない人は髪がきれい?
間違ったブラッシング方法は髪や頭皮を痛めますが、正しいブラッシング方法であれば、ブラッシングをしない人に比べてしている人の方が髪はきれいです。
ブラッシングは、キューティクルを整えてツヤを出したり、汚れを取り除いてシャンプーの効果を出やすくしたり、絡まりをとりのぞくことで切れ毛や枝毛などのダメージを防いだりすることができるからです。
ブラッシングしないと抜け毛が増える?
答えはブラッシングしないと抜け毛が増えます。
ブラッシングすることで抜け毛を防ぐことができるからです。ただし、間違ったやり方でのブラッシングは逆に抜け毛を増やしてしまうので注意が必要です。
過度なブラッシング、濡れた髪のブラッシング、力任せのブラッシングは間違ったやり方です。いずれも髪にダメージを与えて逆に抜け毛を増やすことになるので、注意しましょう。
ブラッシングするとはげる?
答えは、ブラッシングをすると逆に育毛効果があります。
ブラッシングをすることにより、頭皮の血行が促進され、就寝中の髪の生成が促されるからです。また、就寝前にブラッシングをすることで、枕との摩擦による髪の絡まりをふせぎ、就寝中の抜け毛予防につながります。
ブラッシングで髪はかわる?
ブラッシングで髪は変わります!
ブラッシングをすると、天然の保湿成分である頭皮の皮脂が全体に行きわたるため、自然のツヤがでて髪が美しくなるからです。
ブラッシングによって汚れを落としていくので、毎日のシャンプーの効果が発揮しやすくなります。シャンプーによって、臭いや酸化の元になる古い皮脂を取り除くことによって、毛穴をきれいにし、髪を健康に保つことができるようになります。
古い皮脂を取り除くと、今度は髪の保湿のためにいい影響を及ぼしてくれる新しい皮脂がでます。その皮脂をブラッシングによって髪に行き渡らせ、きれいなツヤになっていき、髪が次第に変化していくでしょう。
おすすめのヘアブラシ5選
ブラッシングもポイントは優しくゆっくりとかけることです。ヘアブラシを用途に分けて使い分けることが重要になってきます。
そこでおすすめのヘアブラシ5選をみてきましょう。
順番 | おすすめのヘアブラシ | 理由 |
① | メイソンピアソン
「ハンディブリッスルヘアブラシ」 |
美容業界では、使われているところが多いです。標準的な大きさで、初めて使用する人にお勧めのヘアブラシです。100%猪毛で、ちょうどいい硬さなので、心地よく使えます。
ブラシをきれいにするクリーナーもついています。 |
② |
ジョンマスターオーガニック 「コンボパドルブラシ」 |
デザインは竹の質感があります。丸みがあって優しい雰囲気のヘアブラシです。
猪毛とトルマリンが配合されているイオン毛が配合されており、マイナスイオンを放ちます。 このブラシでブラッシングをすると髪をなめらかでまとまりのある質感に仕上げます。 |
③ | アヴェダ
「パドルブラシ」 |
ブラシの面積が大きめで、一気に広い範囲をとくことができます。
ブラシ部分の毛の硬さが、頭皮にほどよい刺激を与えるので、マッサージ感覚で使うことができます。 ブラシが長いので、スタイリングを整えたり、絡まった髪をとかすことにも使えるので魅力的です。 |
④ | ウェットブラシ
「フレックスドライ」 |
「フレックスドライ」はSNSでも話題のヘアブラシです。スケルトンブラシなので通気性が抜群です。そのため、ブロー時間を短縮できます。
ブラシのピンは、230℃耐熱の「Heat Flex」です。そのためドライヤーの熱を気にせずに使用できて便利です。適度な硬さでからまりをほぐします。 |
⑤ | タングルティーザー「ザ・ウェットディタングラー」 | ザ・ウェットディタングラーは濡れた髪に特化したヘアブラシです。持ち手のあるタイプです。
濡れた髪はキューティクルが開いて無防備なので、過度のブラッシングはしない方がいいですが、このヘアブラシなら無理な力を加えずにブラッシングすることができます。 「ザ・ウェットディタングラー」は、デリケートな濡れた髪にも対応できるヘアブラシです。 |
(2024年4月12日調べ)
まとめ
間違ったやり方でブラッシングをするならブラッシングはしない方がいいことがわかりました。
間違った方法とは、過度に強く何度もブラッシングをすること、濡れた髪にブラッシングをすること、汚れたヘアブラシを使うことなどです。
それによって、頭皮を傷つけたり、枝毛や切れ毛などの原因になったり、頭皮トラブルの症状を悪化させたりするからです。
そのような間違ったブラッシングをするなら、ブラッシングはしない方がいいと言えます。
しかし、正しいブラッシングは髪を生まれ変わらせる効果があることがわかりました。
正しいブラッシングとは毛先の絡まりを優しくとってから髪の根元から毛先にとかすこと、内側の上から下へ、外側の上から下へ優しくゆっくりとかすブラッシングのことです。
それによって、頭皮の血行をよくしたり、汚れを落としたりしてシャンプーの効果を大いに出したり、さらには天然の保湿成分である頭皮の皮脂をブラッシングによって全体に行き渡らせることによって、きれいなツヤがでるからです。
私は実は髪が全部抜けてしまった経験があります。毎日毎日みるみるうちに抜け落ち、あっという間に髪のほとんどが抜け落ちました。どうしてでしょうか? 病院にいっても原因不明と言われるだけでした。
もちろん今回の私の症状はブラッシングが原因ではないと思います。
しかし髪はいろいろなことに関わっている繊細な生き物です。間違ったブラッシング方法をするとあっという間にダメージを受けてしまいます。また逆に正しいブラッシング方法を身に着けば、髪が生まれ変われるチャンスはあります。正しいブラッシング方法で髪をきれいにたもちたいものですね。