くら寿司は回転寿司業界の中でもスシローに次いで、売り上げ2位の人気店です。休日になると、家族連れで毎週にぎわっています。そんなくら寿司ですが、提供される商品の美味しさはどうなのでしょうか?
人それぞれ感じ方は違いますが、くら寿司は美味しくないという意見や、以前よりまずくなったという意見があります。
ネタやシャリの質の悪さが原因でまずいという評価につながっています。また、期間限定メニューに力を入れるあまり、定番メニューの質が疎かになっていることなどが、以前よりまずくなったという意見がでてしまっている原因になっているようです。
一つひとつ詳しく見ていきたいと思います。
Contents
くら寿司が美味しくないといわれる理由
くら寿司は全国に展開する寿司チェーン店で、>>くら寿司とスシローどっちが安い?に見られるように、無添加で安全性が高く、基本税込み115円で食べられるという点からも人気があります。
しかしくら寿司が美味しくないという意見も見られます。その主な理由は以下の通りです。
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それぞれの点について調べていきたいと思います。
シャリが美味しくない
くら寿司のシャリは、厳選した国産米を使っていて、シャリが美味しいと感じやすい人肌温度で提供されています。しかし下記のようなシャリに関する厳しい意見があります。
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寿司ネタが凍っている
回転寿司の寿司ネタは、冷凍されたものを解凍して使用していることがほとんどです。
しかしくら寿司で提供される寿司ネタは、とても冷たく、中には解凍しきれていないものもあるという意見もあります。解凍しきれていないとネタの美味しさも半減してしまうので、寿司のまずさにつながっているようです。
生臭い
くら寿司のネタは生臭いという意見があります。特にサーモンと穴子が生臭いという意見があります。
サーモンで玉ねぎやチーズがトッピングされたものは、生臭さがカバーされているようですが、サーモンのみのネタは、生臭さが目立ち不評でした。
誇大広告
くら寿司は、広告やCMで流されるネタと実際に提供されるネタがあまりにも違うということで問題になっています。消費者は、広告やCMを見て、その商品をイメージして注文するので、実際に提供された寿司を見るとがっかりするようです。
看板の写真やCMには、企業がもっとも新鮮なネタと判断したものが使われているため、それよりも劣るものが提供されることは仕方がないのかもしれませんが、なるべく広告したものに近い状態のものを提供する姿勢はとってほしいものです。
くら寿司がまずくなった原因
くら寿司が美味しくないといわれる理由
上記にあるように、シャリやネタに関しても厳しいコメントが目立ちます。
くら寿司がまずくなった原因として以下の点があげられます。
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それぞれのポイントについてみていきましょう。
クオリティが低くなった
くら寿司は商品のクオリティが下がったという悪い評判がたちました。なぜなら実際にくら寿司を利用した人がSNSにクオリティが低い商品の写真を投稿したことがきっかけで、それに共感できる人であふれかえったからです。
その具体例です。
ある人がいくら軍艦を撮影したものをTwitterに投稿しました。そのいくら軍艦は、きゅうりで覆われていて肝心のいくらが少ししか入っていないものでした。
それに共感したTwitterユーザーが、同じくクオリティの低い商品が提供された時の写真を投稿するなど、多くのマイナスのコメントが寄せられました。
その中には、具が少なすぎるねぎまぐろ軍艦や、中身がスカスカの国産太刀魚軍艦の写真がありました。
元々寿司屋とは、その時の魚の仕入れ値で価格を決める時価という値段のつけ方をしていました。
魚の仕入れ値が高い時もあれば、低い時もある中で、回転寿司は値段を大幅に変えることができません。
くら寿司は、回転寿司の中でも特に魚の仕入れ値であまり値段を変えていません。ネタを炙ったり漬けたり、熟成させたり、加工することでバラエティを確保する傾向にあります。
魚の仕入れ値高騰によって、値段を大幅に上げないくら寿司は、必然的に商品のクオリティが下がってしまったことがあげられます。
現在の回転寿司は、低価格でいいものが提供されることが一番ではありますが、高価格でもクオリティの高いものが求められています。単価を上げてクオリティの高い商品を提供し、全体の売り上げを上げることが重要になってきます。
期間限定メニューが多い
くら寿司は期間限定メニューが多いです。くら寿司は、期間限定メニューに力を入れるあまり、定番メニューが疎かになっているという意見があります。定番メニューのおいしさや品質を重視するというより、インパクトの大きい期間限定メニューで集客している傾向があることがこのような低評価につながってしまっていると考えられます。
実際に現在の期間限定メニューを見てみました。以下の通りです。
期間限定メニュー | 値段 | 備考 |
特大生ずわいがに | 345円 | 特大の生ズワイガニがシャリの上にのっているもの |
贅沢かに二種盛り | 345円 | かに棒肉とかに身の二種盛り |
丸ズワイガニ大 | 280円 | 期間限定メニューでありながらさに数量限定 |
えびかにマウンテン | 345円 | えびとかにが名前の通りシャリの上に山のように乗っている。 |
かにマヨ | 130円 | かに身とマヨネーズが軍艦の中に入っている。 |
かにみそ | 130円 | かにみそときゅうりがシャリの上に載っている。 |
かにユッケ | 180円 | かに身とうずらのたまごを割ったものが軍艦の中に入っている。 |
絶品かに手巻き | 345円 | ソフトシェルクラブの唐揚げが、サクサクと殻ごと食べることができる。 |
本ズワイガニ茶碗蒸し | 330円 | 本ズワイガニがのった茶碗蒸し。 |
ぶり塩熟成大トロ | 345円 | 塩がかかった熟成大トロがシャリにのっている。 |
特上まぐろ赤身 | 250円 | ピカピカの赤身、特上まぐろがシャリにのっている。 |
黒毛和牛にぎり | 345円 | レアな黒毛和牛がシャリの上にのっている。 |
みかんぶり | 280円 | 愛媛県宇和島産みかんぶりがシャリにのっている。 |
あわび出汁肝ソース | 180円 | あわびがシャリの上にのっている |
ぶり桜スモーク | 140円 | ぶりにチーズがかかって炙ったものがシャリの上にのっている。 |
大切りいか明太子 | 115円 | 大きなイカ、大葉、明太子がシャリの上にのっている。 |
あぶりコーンピッツァ風 | 140円 | マヨネーズとケチャップをかけてピッツァ風にした炙りコーンがシャリの上にのっている。 |
くらポテトピッツァ風 | 480円 | くらポテトにケチャップとマスタードをかけてピッツァ風にしたもの |
(2024年3月30日調べ)
参考:旬の極み 極上かにフェア
旬の極み 極上かにフェアという企画で、蟹をふんだんに使った寿司が、提供されています。
確かにくら寿司の期間限定メニューは、奇抜で目を引く商品も多く、定番メニューと比べ物にならないほど大々的に宣伝されていました。
しかし期間限定メニューを目当てに足を運んでも味がいまいちだったという場合もあり、売りにしている商品がおいしくないと他の定番メニューも美味しくないと感じてしまうという意見もありました。
また、回転寿司では基本一皿に2貫のっているものしか頼みまない人が多くいます。私もそうです。しかしくら寿司の期間限定メニューは1貫のものが多く、しかも味も特別美味しいものではないとなるとお得感が薄れてしまっている感じがします。
期間限定メニューは厳選し、今ある定番メニューの美味しさや品質をもっと充実していく方向で展開していってほしいという意見がありました。
ネタの鮮度が落ちてきている
くら寿司は最近ネタの鮮度が落ちてきているという意見もあります。
ネタがパサついていたり、生臭さを感じている人が多いです。
また解凍がいい状態でなく、ネタが水っぽくなり、美味しさを感じられないという意見も多くみられました。
まずい回転ずしランキング
まずい回転ずしランキングは以下の通りです。
くら寿司は、かっぱ寿司、はま寿司に続いてワースト4位となっています。理由は「他の回転寿司に比べて美味しそうに見えないという意見」と「サイドメニューが値段の割に美味しくないという意見」がありました。また、「注文システムがわかりづらくてイライラする。それに気をとられてさらに寿司がおいしく感じなくなる」という意見もありました。
ワースト順位 | 店名 | 意見 |
1位 | かっぱ寿司 | シャリが固くて、ネタは乾いて小さい。魅力的なメニューがない。利用した店がサービスがよくないところが多かった |
2位 | はま寿司 | 味に特徴があるわけでなく、ネタの大きさも小さめ。ネタによって当たりはずれがある。ネタが美味しくなく、質が前より落ちた。 |
3位 | スシロー | ネタが薄く、切り方がきれいでない。解凍されたばかりの食感。テイクアウトはシャリが固かった。 |
4位 | 無添くら寿司 | 照明のせいなのか以前より他の回転寿司よりおいしそうに見えない。サイドメニューも高い割に美味しくない。注文システムがわかりづらい。 |
5位 | 魚べい | 他の回転寿司より安いからかネタの大きさや質が貧相。皿も小さい。 |
6位 | 独楽寿司 | ネタの大きさにばらつきがあり新鮮でない。他店と比べると味に差がある。 |
7位 | 元祖寿司 | ネタの新鮮度は回転寿司の中で一番悪いと思う。マグロ系は生臭い。 |
8位 | 元気寿司 | ネタが小さすぎる。テイクアウトで頼んだ時ネタが乾いていたことがある。 |
9位 | 海鮮三崎港 | 三崎港なのにマグロがいまいち。ネタの種類少なくなり、コスパが落ちた。 |
10位 | 廻るすしざんまい | スシローやくら寿司よりも値段が高いのに、味が変わらない。 |
(2024年3月30日調べ)
2位のはま寿司に関しては、寿司のネタが美味しくなく、以前より質が落ちたという意見が目立ったのが印象的でした。
くら寿司の美味しいおすすめメニュー
くら寿司はまずいという点に注目してきましたが、もちろんくら寿司にも美味しいおすすめメニューがあります。
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一つひとつのメニューについてみていきましょう。
極み熟成マグロ
極み熟成マグロは年間7000万皿を販売する人気商品となっています。
冷凍に関しては、まぐろは船の上で一気に冷凍されます。ベテランのバイヤーの目利きによって選別され、くら寿司の高い基準をクリアしたまぐろが使われています。
熟成に関しては、東京大学大学院との分析で旨味成分を最大限にだす熟成時間は48時間だということがわかりました。旨味成分を最大限に引き出すための独自の熟成方法と熟成時間にこだわっています。
加工に関しては、自社加工センター(セントラルキッチン)でしています。熟成時間、湿度、解凍時の水温や塩水の濃度を徹底管理しています。
このようなこだわりによって全国のくら寿司に安定して美味しいマグロを届けています。
あぶりチーズサーモン
あぶりチーズサーモンは、4種のチーズ「ゴーダ」「チェダー」「マスカルポーネ」「カマンベール」と特製マヨネーズをかけて提供する直前に炙り提供されます。
あぶりチーズサーモンは、くら寿司でトップ5に入るほど人気の商品でした。
終売となったのは、定番メニューを新しくした「できたてシリーズ」を展開したときです。チーズ2倍量「炙りたて」Wチーズサーモンの販売を開始するタイミングであぶりチーズサーモンは終売となりました。
しかし元のあぶりチーズサーモンを望む声が多く、待望の復活を遂げました。
極み熟成 真鯛
極み熟成真鯛は、熟成技術をもったくら寿司が、極み熟成まぐろに続いて、第2弾として発売しました。
グルタミン酸やイノシン酸などの旨味成分が最大限になる熟成時間を分析し、設定しました。
熟成に関しては、職人が塩を振って熟成させる旨味を目指し、濃度や温度を徹底管理した塩水につけて真鯛を熟成させています。
最後に醤油ベースの漬けダレを一塗りして熟成の旨味をさらに引き出しています。
茶碗蒸し
茶碗蒸しは、旨味成分がしっかりでたくら出汁を使って作られた人気商品です。
出汁のきいた卵のやさしい味でおいしく、またちょうどいいサイズがとても食べやすいです。
席で注文して届けてもらうため、できたて熱々の茶碗蒸しが食べられます。
くら寿司がおすすめな人おすすめできない人
くら寿司の特徴をふまえて、くら寿司をおすすめできる人とおすすめできない人を以下の表にまとめました。
おすすめできる人は以下の通りです。
おすすめできる人 | 理由 |
お子様連れのファミリー |
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期間限定メニューを試すのが好きな人 |
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一部のこだわりの商品を楽しみたい人 |
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おすすめできない人は以下の通りです。
おすすめできない人 | 理由 |
寿司のシャリやネタの質を追求する人 |
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定番メニューの質の充実を求める人 |
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まとめ
くら寿司は前よりまずくなったと言われる原因として、シャリやネタのクオリティが低下していることがわかりました。
また、期間限定メニューや奇抜な商品に力をいれていますが、定番メニューの質の充実が疎かになっているという特徴もあげられます。
しかしくら寿司は、無添加で安全であるといういい点もあります。ビッくらポンの導入で子供たちが楽しめる店つくりにも取り組んでいます。
また、熟成極みシリーズでは、旨味成分が最大限にだせる熟成時間を分析し、こだわりの商品を提供しています。
これらのいい点悪い点をふまえて、消費者にとって大事なことはどんなことでしょうか。
具体的に言えば、原価を抑えて安い商品を提供するため、ネタの質は低くなっている部分はあります。そのような中でも期間限定メニューは力を入れているだけあり、美味しいものが多いです。期間限定メニューの中で自分が好きな商品を探して、それをめあてにくら寿司を利用する選択もいいと思います。
ここだけはゆずれない、ここは欠点があっても受け入れられるなど、自分の考えと照らし合わせながら、店を選んだり、利用の仕方を考えることが重要だということがわかりました。
自分のニーズとあったらくら寿司を楽しむという選び方がお店にとっても、消費者にとっても大切ですね。