ハッカとミントの違いは?和ハッカ・ペパーミントは同じものなのか解説

「ハッカ」「ミント」
この2つを聞いて思い浮かべるのは、どちらもスーッとする爽やかな味や香りではないでしょうか。

M子
同じもののように思えるハッカとミントですが、実は違いがあるんです!
この記事では以下の内容について詳しく解説しています。

  • ハッカとミントの違いについて
  • ハッカとミントの虫除け効果について
  • ハッカ油を使った虫除けの作り方
  • ハッカ油のメリット・デメリット
  • ミント・ハッカについてQ&A

ミントとハッカの違い

ミント ハッカ
分類  シソ科ハッカ属(ミント属、メンタ属)  シソ科ハッカ属
和名  ハッカ  二ホンハッカ
通称 ミント 和種ハッカ・和ハッカ
代表的なもの 二ホンハッカ・ペパーミント・スペアミント  ×

ミントとは、シソ科の総称でシソ科にはハッカ属・メンタ属・ミント属があります。
ハッカとは、そのシソ科のハッカ属の植物で主に和種ハッカ(和ハッカ)という日本原産のものを指します。

M子
つまり、ミントの仲間にハッカがあるということです。

ミントは総称

ミントはシソ科の総称で、かつては600種以上もの種が存在していたようです。
ハッカが意味する日本原産の和種ハッカ(和ハッカ)のほかに、代表的なものではペパーミントスペアミントなどがあります。

ペパーミントは清涼感が強いため、キシリトール入りのガムやお菓子、歯磨き粉などでよく使われています。
一方、スペアミントは清涼感がマイルドで甘い香りがすることから、料理に使われることが多いミントです。主にサラダや肉料理、デザートやモヒートによく使われています。

M子
さまざまな種類のものをすべて含めてミントと呼んでいるんですね!

ハッカとは

ハッカは漢字で「薄荷」とも表記されます。
そして前述した意味以外にも、使われる文脈などで以下の2つのように意味が若干異なる場合があります。

  • シソ科ハッカ属の植物の日本原産の和種ハッカ(和ハッカ・日本ハッカ)
  • ミントの和名(ミントを日本語に言い換えたもの)

1の意味では初めに解説したようにミントの仲間としての使われ方ですが、
2の意味ではミントと同じようにミント全般を指して使われます。

M子
この記事では和種ハッカの意味でハッカを解説しています。

メントールの量が違う

では、和種ハッカ(和ハッカ)とペパーミントやスペアミントはどう違うのでしょうか。

その主な違いは、ずばりメントールの量にあります。

メントールとは、あのスーッとする爽やかな清涼感の元になる成分のことです。

和種ハッカはメントールの含有量が65~85%と最も多く、ペパーミントのメントール含有量は50~60%、スペアミントはメントールをほぼ含んでいません。

M子
ハッカは他の種類のミントに比べて、より清涼感を強く感じるハーブなんですね!

ミントやハッカは虫よけになる

実は清涼感のある香り成分「メントール」は、虫にとって苦手な成分とされています。
そのため、ミントやハッカは虫除けとしても効果を発揮するんです!

虫除けとして使う場合はメントールの含有量の多い、ハッカやペパーミントを使用するのがおすすめです。
蚊やハエ、アリやゴキブリなどに効果があります。

今回はメントールを最も多く含むハッカから抽出されたハッカ油を使用して手作りできる、ハッカ油スプレー置き型タイプの虫除けの作り方をご紹介します。

作る前の注意点

  • 火気厳禁

ハッカ油は精油のため、火のそばでの使用は引火の可能性があります。
取り扱いの際は火の近くでの使用は避けましょう。

  • ポリスチレン以外の容器を使用する

ハッカ油にはポリスチレン(プラスチック)を溶かす成分が入っています。
そのため、使用する容器はガラス製もしくはPP(ポリプロピレン)・PE(ポリエチレン)製のものを選びましょう。

ハッカ油スプレーの作り方(100ml)

準備するもの

ハッカ油…10~20滴前後
無水エタノール…10ml
水(水道水でも可)…90ml
スプレーボトル(ポリスチレン製以外)

無水エタノールとハッカ油をよく混ぜ、そのあと水を加えてさらによく混ぜたら完成です。

ポイント
ハッカ油の量は刺激が強すぎないか確認しながら、少しずつ入れる
1週間を目途に使い切る(半量で作るのもおすすめ)
※エタノールが苦手な方はエタノールなしでも作ることができますが、エタノールはハッカ油の分離を防ぐために入れています。エタノールなしの場合は使用する前によく振るようにしましょう。

玄関や網戸、カーテンにスプレーすれば虫の侵入予防になります。
アウトドアのシーンではテントにスプレーしたり、肌や衣服に吹きかけて使用すると効果的です。

M子
ハッカ油には消臭と冷却効果もあるので夏場には大活躍しそうですね!

さらにマスクの外側にシュッとひと吹きスプレーすれば、鼻づまりや喉の辛さを緩和してくれるので虫除け以外でも使用できますよ。

置き型ハッカ油虫除けの作り方

準備するもの

ハッカ油…3~5滴
重曹…大さじ2杯
空き瓶などの容器
ガーゼや不織布(小さく穴をいくつか空けた紙なども可)
輪ゴムやひも

  1. 容器に重曹を入れ、ハッカ油を好みの量たらす。
  2. ガーゼと輪ゴムやひもを使ってこぼれないように蓋をしたら完成です。
ポイント
香りが弱くなってきたらこまめにハッカ油をたらすと効果が持続

玄関に置けば虫除けとして使えるほか、ハッカ油は消臭効果もあるので靴箱やトイレに置くのもおすすめです。

M子
ハッカ油の爽やかな香りが清潔感をアップさせてくれます♪

ハッカ油のメリット・デメリット

ここまで魅力的なことばかりのハッカ油ですが、注意すべきデメリットも存在します。
以下の表で比較してみましょう。

メリット デメリット
  • 虫除け効果
  • 天然由来の成分で安心
  • 清涼感も抜群
  • 肩こりや頭痛もすっきり
  • 消臭・抗菌効果でお掃除にも
  • 風邪や花粉症対策に
  • リフレッシュ・リラックス効果
  • 猫を飼っている方は注意
  • 殺虫剤ではない
  • 持続時間が短い

メリット

虫除け効果

ハッカが含むメントールの香りを虫や小動物は嫌うので、虫などを寄せ付けません。ミントの中でもメントールを最も多く含むハッカ由来のハッカ油なら、虫除けにより効果的ですね。蚊やハエ、アリ、カメムシ、ゴキブリ、ネズミ、コウモリなどに効果があります。

天然由来の成分で安心

市販の虫除けなどで気になるのは成分ですよね。
ハッカ油なら天然由来の成分なので人や環境に優しく、お子様にも安心して使用できます。

清涼感も抜群

ハッカ油のスーッとした清涼感は夏の暑さ対策にも効果的です。
お風呂にハッカ油を数滴たらしてよく混ぜれば、湯上りもさっぱりして病みつきになりますよ。

肩こりや頭痛もすっきり

ハッカ油が含むメントールの冷却作用には、腫れや痛みを和らげてくれる効果があります。この成分は湿布薬にも使われているので、湿布が苦手な方にもおすすめです。凝っている部分にハッカ油スプレーもしくは薄めたハッカ油を一滴たらすと、スーッと痛みも和らぎますよ。頭痛にはこめかみに使用してみてください。

消臭・抗菌効果でお掃除にも

ハッカ油には消臭効果と抗菌作用もあります。
玄関やトイレの消臭剤として使用するほかに、お掃除でも使用することで抗菌効果も期待できるのは嬉しいですね。

風邪や花粉症対策に

マスクの外側にハッカ油スプレーをひと吹きすれば鼻づまりの緩和や喉の不快感に効果的です。
コップ一杯の水にハッカ油を一滴たらしてうがいすれば、風邪予防にもなりますよ。

リフレッシュ・リラックス効果

ハッカ油の爽やかな香りは気分をすっきりリフレッシュさせるほか、リラックス作用もあります。
ドライブや勉強のお供に眠気覚ましとしても使用でき、寝る前のハッカ油風呂やハッカ油スプレーを吹きかけた寝具には安眠効果も!

デメリット

猫を飼っている方は注意

ハッカ油の香りを猫は嫌います。猫を飼っている方は、近くでの使用は控えましょう。
逆に危険防止のために猫に入ってほしくない場所に使用すると効果的です。

殺虫剤ではない

ハッカ油には虫除けの効果はありますが、殺虫効果はありません。
あくまで虫を遠ざけるための虫除けとして利用しましょう。

持続時間が短い

ハッカ油の虫除け効果の持続時間は約1~2時間と短めです。
虫除けとして使う場合は、こまめにハッカ油スプレーを吹きかけましょう。

M子
いくつかのデメリットはあるものの、それらを上回るメリットの多さがハッカ油の魅力ですね!

こちらにおすすめのハッカ油をご紹介します。ハッカ油スプレーを作る際など、ご購入の参考にしてみてください。

安心の食品添加物のハッカ油はこちら。

こちらは滴下式なので、ハッカ油スプレーを作る際にも量を調節しやすいです。

スポイト付きの商品もあります。

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ペパーミント商会(Peppermint Shoukai)
M子
ハッカ油は比較的手頃な価格で入手できるのも嬉しいですね♪

ミント・ハッカについてQ&A

ここからはミントとハッカについての気になる疑問をQ&A形式で解説していきます。

ハッカ油の禁忌や注意事項は?

メリットとデメリットでも解説したように、ハッカ油にはいくつかの注意点があります。
特に禁忌なのは、ペットなどの猫や小動物の近くでの使用ストーブなどの火気の付近での使用ポリスチレン製品への使用です。

あとは、原液での使用は刺激が強いため注意が必要です。

虫除けに逆効果?

ネットなどでは「ハッカは虫除けには逆効果では?」という声もあるようですが、実際はその使い方に問題がありそうです。

ハッカ油スプレーの持続時間は短いため長時間の利用で効果が切れていたり、玄関などの出入りが多かったりする場合も持続時間に差が出るようです。使用期限に注意しながら殺虫剤ではないことを踏まえておき、出てしまった虫には違った対策が必要になるでしょう。

ただし、シバンムシという虫だけはハッカ油を好むようなので、対策としてはヒバ油を合わせて使うのが効果的です。

出てしまった場合にも使える、レモン汁を使用したゴキブリ撃退法も>>ゴキブリをレモン汁で撃退!でご紹介しています♪

ハッカ油は肌につけて大丈夫?

ハッカ油は天然由来の成分なので、基本的には肌にも安心して利用できますが、赤ちゃんや幼児、妊婦さんなど肌がデリケートな方は問題がないか確認しながら少量ずつ使用しましょう。少しでも異常を感じた場合はすぐに使用を止めてください。

ただし、原液のまま直接肌に使用するのは刺激が強いため注意が必要です。

まとめ

ハッカとミントの違いから活用法についてここまで解説しました。

ハッカとミントは同じもののように見えますが、主にミントは総称でハッカはその一部だったんですね。

メントールの含有量が最も多い和種ハッカは虫除けとしても優秀で、消臭効果やリラックス効果など他にもたくさんの効果があることから興味がわいた方も多いのではないでしょうか。ハッカ油は、ご家庭にひとつあるだけでさまざまなシーンで大活躍しそうですね!

M子
ハッカとミントの違いを理解したうえで、用途に応じたミントを選びたいですね。

最後までご覧いただき、ありがとうございました。

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