ChatGPTのAPIに関する費用や支払いについて解説していきます!
利用料金の目安や無料トライアルの期間についてわかりにくい部分も多く、試したくても不安に感じる方もいらっしゃるかと思います。
結論から言って、ChatGPTのAPIの料金は従量課金制です。
これは、個人でも法人でも同じ。
1000トークンあたり0.27円。
無料トライアルもあり、18ドル分が3か月間フリーで利用できます。
また、これからChatGPTを始める方で「電話番号認証できない!」とお困りの場合には
>>【ChatGPT】始め方と原因・対処法をご覧ください。
Contents
ChatGPTのAPI利用料金
日本では2023年3月2日にChatGPTのAPIが利用開始、プログラム経由でChatGPTを使えるようになりました。
気になるAPI利用料金の値段については以下の通りです。
単位 | 料金 |
---|---|
1000トークン | 0.27円(0.002ドル) |
- 3か月間18ドル分の無料トライアルあり
- トライアル後は従量課金制
- 有料プラン「ChatGPT Plus」にAPIは含まれない!
18ドル分の無料トライアル
OpenAIでアカウントを作成したら、3か月間使用できる18ドル分の無料クレジットが貰えます。
そのクレジットで期間内に無料でAPIがお試しできるという仕組みです。期間を過ぎたり、18ドルの枠を使い切った時点で課金が必要となります。
課金して利用するには、クレジットカードの登録などが必要。自動的に有料プランになってしまうなどの心配はいりません。
トライアル後は従量課金制
日本語文字数 | トークン数 | 円換算(134円/1ドル) |
---|---|---|
500文字 | 600トークン | 0.16円 |
1000文字 | 1200トークン | 0.32円 |
3000文字 | 3600トークン | 0.97円 |
5000文字 | 6000トークン | 1.62円 |
10000文字 | 12000トークン | 3.24円 |
上記は、トークン数に応じた料金を目安にした一覧表です。
OpenAIに掲載されているChatGPTの利用料金は、
1000トークンあたり0.002ドル
日本円にして0.27円です。※2023年5月時点
日本語の場合、おおよそ1文字あたり1.2トークンを目安に考えておきましょう。
「トークン」という単位はChatGPT独自のものであり、生成される言語により1文字あたりのトークン数が変動します。
一般的な質問形式でのやりとりだと、1回につき500〜1000文字以内に収まると考えられるため多くても0.3円くらいにとどまる認識でいいでしょう。
月額20ドルの有料プランChatGPT PlusにAPIは含まない
引用元:OpenAI
APIには独自の価格設定があり、ChatGPTの有料プランである「ChatGPT Plus」にAPIは含まれておらず別々の請求となります。
API経由で利用するには有料。
たとえChatGPT有料サブスクリプションの「Plus」でも別料金なのですね!
【ChatGPT API】支払い設定方法
ここでは、【ChatGPT API】の支払い設定方法について解説します。まずChatGPT APIを利用する場合、下記の仕組みを理解しておきましょう。
- 取得したAPIキーからチャットを送信
- 生成した文章をAPI経由で受け取る
- 登録したクレジットカードから利用した分だけ課金される
この点から、ChatGPTのAPI利用に必要な作業は以下の2つです。
- APIキーの取得
- クレジットカードの登録
それでは、それぞれの作業手順を順番に見ていきましょう。
APIキーの取得
APIキーがないと利用できないため、まずは以下の手順で取得しておきます。
- 画面右上の【Log in】からログイン
- 画面右上のアイコンをクリック
- 【View API keys】をクリック
- APIキーの作成画面に移動して、【+Create new secret key】をクリック
- APIキーの名前を入力する画面で、名前を入力
- 右下の【Create secret key】をクリック
- APIキーが作成完了
ここで注意すべき点は以下の2つです。
- APIキーを他人に共有しない!
- 一度しか表示されないため、忘れないようにコピーして管理する!
クレジットカードの登録
APIキーを取得できたら、課金する際に必要なクレジットカード情報を登録します。
- 画面右上のメニュー【Manage account】をクリック
- 左側のメニューから【Billing】をクリック
- 次の画面で【Set up paid account】をクリック
- ウィンドウで表示される下記の内容で該当する方を選択
■個人:【I’m an individual】
■企業:【I’m working on behalf of company】 - クレジットカード情報を入力する画面で各項目を入力
- 入力が完了後、右下【Set up payment method】をクリック
- APIの課金設定が完了
以上2つの設定が完了したら、いよいよChatGPTのAPIが利用可能に!
ChatGPTのAPIを利用する場合の注意点!
APIを利用する際の注意点をあらかじめ理解しておくことが大切です。主に以下の4つを確認しておきましょう。
- 機密情報を入力しない
- 情報の正確性
- 利用規約の更新
- 日本語だとトークン消費量が増える
機密情報を入力しない
これはChatGPTのAPIに限ったことではないのですが、機密性の高い情報を入力するのは避けましょう。
AIが学習し、他のユーザーにその内容を反映させてしまう恐れがあるからです。相手が競合他社であった場合や、ChatGPTからの情報漏えいが発生した際にはリスクが伴います。
情報の正確性
生成された解答に誤りがあるケースも多数報告されています。
また、専門性の高い領域に対しては回答のクオリティにはまだまだ期待はできません。
ChatGPTは、あらかじめ学習済みのモデルによって 質問に対する回答を生成しています。そのため必ずしも正確に答えられるというわけではありません。
情報の正確性についての問題は、ChatGPTが学習したテキストデータからの情報しか利用できないことが要因のひとつ。
利用規約の更新
OpenAIの利用規約はサービス内容同様に日々アップデートされていきます。
今後もその速度は増していくことが見込まれているChatGPT。ユーザーは都度これに準じて利用する義務があるので、注意深くい追っていかなくてはなりません。
日本語だとトークン消費量が増える
引用元:OpenAI
利用料金に反映されるトークン数は、英語と日本語で大きく変動してしまうのが特徴です。
上記画像のトークナイザーで実際に確認してみた場合、トークン数の違いはこのようになります。
英語:「this is not an apple.」
トークン:7
日本語:「これはリンゴではありません。」
トークン:16
英語だと1単語=1トークンで、カンマ・ピリオド・クエスチョンなどの記号も1トークンとしてカウント。
日本語だと1文字=1トークン以上、ひらがな・カタカナは1トークン、漢字は2〜3トークンにカウント。
料金を抑える対策法
料金を抑える方法は以下の4つです。
- 短文化する
- 英語でAPIリクエストする
- 利用状況の確認
- 利用上限の設定
短文化する
単純にトークン消費を抑えるために、不要な文言はなくすことが大切です。
以下の例文のように、極力伝わる範囲内で短い文にします。
×:「最も世界で名の知れた日本人は誰ですか?」
◯:「日本一有名な人は?」
英語でAPIリクエストする
英語の方がトークンを節約できておすすめです。
前述したとおり、
- 英語:1単語あたり1トークン
- 日本語:1文字が1トークン以上、漢字だと3トークンになることも
そこで、日本語を英訳してからAPIリクエストし、応答結果の英語を和訳して利用すればトークンの消費を抑えられます。
Google翻訳を使って、日本語⇔英語の翻訳が簡単にできます。
利用状況の確認
確認方法はこちらの手順です。
- APIの管理画面を開く
- 左側のメニュー【Billing】の中にある【Usage limits】をクリック
- 【Current usage】という項目に記載してある金額をチェック
ここで見る金額が、現在のAPI利用金額となります。
利用上限の設定
ChatGPTの APIは利用上限が設定できます。制限を事前にかけておくと心配なく利用できるのでオススメ!
- ソフトリミット:利用量が一定量を超えると「メールで通知」
- ハードリミット:利用量が一定量を超えると「APIの利用停止」
- APIの管理画面を開く
- 左側のメニュー【Billing】の中にある【Usage limits】をクリック
- 【Hard limit】【Soft limit】各項目へ金額を入力して設定
デフォルトでは月120ドルまでが利用上限として設定されています。この上限を超えて利用する際には、上限設定変更のリクエストを送る必要があります。
まとめ
ChatGPTのAPI利用料金や、注意点、利用料金を抑える方法についてご紹介しました。
ChatGPTのAPIは、以下の内容で合算される課金体系です。
- 入力文のトークン数
- 出力文のトークン数
従来のOpenAIの文章生成AI(text-davinci)と比較するとChatGPTのAPIは1/10で安価ですが、油断して使用し続けると思わぬ出費にもなりかねません。
トークン数が増大しないように注意や工夫が必要です。
日本語よりも英語で入力することでトークン消費を抑えたり、利用状況の確認を都度行いつつ利用上限の設定も忘れずにしておくと安心して使えます。
以上を踏まえながら、まずは登録時に付与されるクレジットを利用して無料トライアルを試してみてはいかがでしょうか。