ChatGPTは現在「調査プレビュー期間中」の為、無料で利用することができます。
ChatGPTの開発元であるOpenAIは、公式Twitterで「無料版は引き続き利用可能」と明言していますが、詳しい期間については述べていません。
リリース後2ヶ月でユーザー数1億人を突破し、その後も急激に利用者を増やすChatGPT。
今後、無料版が撤廃する可能性はあるのか、現時点での予想をまとめます。
Contents
無料トライアル期間は非公開
ChatGPTの開発元であるOpenAIは、ChatGPTを無料で利用できる期間について明言していません。
2023年2月に公式Twitterにて「引き続き無料利用枠は利用可能」とツイートしていますが、いづれも無料期間についての記載はありませんでした。
無料期間は非公開ですが、現在は有料版として「ChatGPT Plus」が存在しますので、ユーザーを増やす入り口として無料版は今後も継続することが予想されます。
ただし、他のAIサービス同様、無料版にはチャットの回数制限や文字数制限が今後設けられる可能性はあります。
Chatgptは基本的に無料で利用できる
ChatGPTは現状、会員登録さえ行えば無料で利用することができます。
無料で利用できる理由
ChatGPTは現在無料で利用できますが、その理由には、今後のChatGPTの成長のために一人でも多くユーザーから細かなフィードバックを集めたいという狙いがあると考えられます。
以下は、ChatGPT公式サイトからの引用です。
現在ChatGPTは、サービスをより良くするための「調査プレビュー期間中」にあり、その為に無料利用が可能であることが分かります。
ユーザーのフィードバックを反映し、使いやすさや、アクセスのしやすさなどシステムの改修が完了すれば、無料版には何かしらの制限が加わる可能性もあります。
【無料版】ChatGPTの特徴
ChatGPTの3つの特徴について紹介します。
- 高度な言語処理能力
- 多様なタスクに対応
- 複数言語に対応
高度な言語処理能力
CahtGPTの最大の特徴は、まるで人間と話しているように自然な会話ができる点です。
ChatGPTは大量のテキストデータ学習によって、言語の使用方法、表現、慣用句、文法ルール、意味などを理解しています。
加えて、ChatGPTは人間のように、対話の文脈を理解し、それまでの会話内容を考慮して返答することができます。
その為ChatGPTから返ってくる言葉自体は、自然で違和感がなく、返答内容もユーザーが必要としている情報を的確に返してくれます。
また、質問に明確な答えがない場合にも、人間のように既に持っている情報をから回答を作成する力を持っています。
多様なタスクに対応
ChatGPTは幅広い知識や表現、語彙力を持っている為、多様なタスクに対応できます。
一例として、ChatGPTは次のようなことが可能です。
- 歌詞の作成
- 小説や企画書、論文の執筆
- 業務メールの作成
- スピーチ原稿の作成
- 文章要約
- プログラミング
- コードレビュー
既に一部企業や官公庁、大学などではChatGPTの業務活用が始まっており、ChatGPTのタスクをこなす精度の高さは業務レベルに匹敵することが伺えます。
今後も、ChatGPTをはじめとするAIは、様々な仕事に活用されることが予想され、賃金が高い仕事、クリエイティブな仕事は、より影響を受けやすいと考えられています。
複数言語に対応
ChatGPTは、複数の言語でトレーニングされている為、多言語を理解したり、異なる言語の情報や文書から情報を収集したりすることが可能です。
これまでの検索では、主に自分の利用している言語の資料集めしかできませんでしたが、ChatGPTに訊ねれば他言語の資料や文書から情報を集めることが可能になります。
このように言語の壁を越えて情報収集ができることはChatGPTの大きな強みと言えるでしょう。
ChatGPTの無料の使い方
ChatGPTの使い方は簡単です。
以下の2ステップで利用できます。
- アカウント登録
- チャット欄に質問を入力
詳しいアカウントの登録手順やChatGPTへの質問の仕方については、>>ChatGPTの始め方・使い方で解説しています。
PC・スマホどちらからでも登録可能で、5分あればChatGPTを利用開始できます。
【有料版】ChatGPT Plusとの比較
2023年2月1日に公開された有料版「ChatGPT Plas」の無料版との違いを解説します。
有料版(ChatGPT Plus) | 無料版(ChatGPT) |
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有料版(ChatGPT Plus)は、無料版(ChatGPT)に比べ、安定的なアクセスと高速なレスポンスが可能であるのが特徴です。
仕事で頻繁に利用する方にとっては、安定的な利用の保障だけでも十分魅力的ですが、無料版と有料版の一番大きな違いは、言語モデルが異なることにあります。
有料版の方が賢い
無料版の言語モデルにはGPT-3.5が使われているのに対し、有料版にはGPT-4が使用されています。
GPT-4は大学生の頭脳レベルまで賢くなったと言われているよ!
GPT-4は、GPT-3.5と比べ以下の点が変化・向上しています。
- 回答の正確性向上
- 回答の安全性向上
- 画像入力が可能
- 入力可能な文字数の増加
GPT-4は知識量や思考力が向上したことにより、回答の精度が飛躍的に高まりました。
アメリカ司法試験の模擬問題を解かせたところ、GPT-3.5は正解率50%程度、受験者の下位10%に入る成績だったのに対し、GPT-4は上位10%のスコアを獲得。
文章理解力や推論能力が格段に上がっています。
その他にも、GPT-3.5は人を傷つける発言をするなど倫理面の弱さを指摘されていましたが、GPT-4は学習によって、差別的な表現や攻撃的な言葉を避けるよう変化しています。
現段階でChatGPT無料期間は続行!
現段階で、ChatGPT無料期間は続行される予定です。
OpenAI社は、公式Twitterで次のようにツイートしています。
We are piloting ChatGPT Plus, a subscription plan that offers faster response times and reliability during peak hours. And of course, the free tier of ChatGPT is still available. https://t.co/2hEBw6h5Se
— OpenAI (@OpenAI) February 1, 2023
和訳:ChatGPT Plus は、ピーク時の応答時間の短縮と信頼性を提供するサブスクリプション プランです。そしてもちろん、ChatGPT の無料利用枠は引き続き利用できます。
今後有料化される見込みは不明
ChatGPTが今後有料化される見込みは不明です。
現在の「調査プレビュー期間」が終われば、これまでのような無制限の利用に変更がある可能性はあります。
しかしながら、ユーザーを増やす入り口として今後も無料版は継続されることが予想されます。
AIサービスは、ChatGPTだけでなく、Microsoft社のBingやGoogleのBardなど強力な競合がたくさん存在しますので、他社の動向によっても変わってくるでしょう。
まとめ
ChatGPTの無料期間は明言されていません。
現状は引き続き無料利用が可能ですが、無料期間に集まったユーザーからのフィードバッの反映が完了すれば、無料版に制限が加わる可能性もあります。
しかしながら、OpenAI社が今後もChatGPTの利用ユーザーを確保したいことを考えると、無料版は継続される可能性が高いと予想されます。
ChatGPTに続き、他社も次々と優秀なAIサービスを発表していますので、今後ChatGPTがどのように変化を遂げるのが、引き続きOpenAI社の動向に注目です。
「ChatGPT を導入して、ユーザーのフィードバックを得て、その長所と短所を理解できることを嬉しく思います。調査プレビュー期間中、ChatGPT の使用は無料です。chat.openai.comで今すぐお試しください。」
引用元:https://openai.com/blog/chatgpt/